ドクターズインタビュー
大阪・本町で50年の歴史をもつ八木歯科医院。その2代目にあたる八木俊平院長にお話を伺いました。
なるべくしてなった「歯科医師」という仕事
“天職”という言葉がふさわしい。
商売人と歯科医師の血を継いで生まれた歯科医師。
歯科医師を目指されたきっかけを教えてください。
祖父は本町で商売人、父は歯科医師という家庭で育ちました。
八木家の長男として生まれたということもあり、歯科医師になるということは自分にとって自然なことでした。
現在では、根っからの「歯科医師的思考」を持っており、まさに“天職”を与えてもらったと思っています。
院内設備の特徴や先生のこだわりを教えてください
歯科治療というのは、どうしてもマイナスイメージがつきがちです。
来院するだけで疲れてしまわれる方、椅子に座るだけで血圧が上がってしまう方もおられます。
そんな中で、いかに負担を減らしつつ治療ができるかを考えています。
特に電子注射器を活用して麻酔などを行うことで、痛みの少ない治療を行うようにしています。
また、歯科医師としての考え方は常に持ち続けることができているため、そこに患者様の視点を加えることで、より患者様にとって良い治療を行うことを心がけています。
当院の治療機器については、可能な限り自分で試してみることにより、患者様がどのような感覚になるのか、どうすれば不安や痛みを減らして治療できるかを考えています。
治療において大切にされていることはなんですか？
私が学んできた歯科治療は、「どれだけ精密な治療が行えるか」でした。
時代と共に教えられる治療は変わっていきますが、時代の波に取り残されることなくしっかりと対応できるようにしております。
また、歯科治療によって患者様が「噛める」ことだけでなく歯周病や糖尿病など、歯科治療の観点からアプローチできることについては行うようにしています。
ただし、あくまでも患者様主体です。医師が主導することは決してありません。
歯や口の中のトラブルは、体の健康が見えやすいところと言われています。
その点からも、可能な限り入念な治療や検診を行うようにしています。
患者様と接する上で気を付けておられることはありますか？
歯科医師として、患者様が書いてくださる問診票にある主訴にしっかりと対応するのはもちろんのことですが、その奥深くにあるものを見抜けるかどうかを意識して接するようにしています。
また、患者様の中には長年、歯科治療を受けてこられなかった方がおられます。
そこにはトラウマや様々な理由があるわけですが、問診票には自分の悩みや思いを書ききれていないことがあるのです。
その部分をどのように掘り起こして治療につなげるかが大切です。
患者様からの信頼があってこその50年
患者様から長年寄せていただけている厚い信頼。
それに応えるため、歯科医師としての“責任”を果たしてきた。
八木歯科医院が50年という長い間続けてこられた理由は？
それは、患者様から信頼していただけているということに他ならないと思います。
当院では、父の代から来てくださっている方やお子さん、ご家族も診させていただくことがあります。
また、幼い頃から来られている方についてはその方の人生の変化にも寄り添ってきました。
多くの方に信頼を寄せていただくことに対して、私たちは「歯科医師の責任を果たすこと」でお返しをしています。
初診に来られた日から治療が終わる時まで、他院を紹介した際にはその紹介先での受診で何かあった場合には相談に乗るなど、医師としての責任を果たすようにしています。
どんなに綺麗な病院でも、しっかりとした治療器具が揃っていても、医師としての責任を果たせなければ意味はありません。
そんな気持ちを持って、日々の診療をおこなっています。
今後の展望を教えてください
八木歯科医院の2代目として、これまでの八木歯科医院としての歴史や伝統を大切にしつつ、私のこれまでの経験で確立させてきたスタイルをしっかりと活かして治療をおこなっていきたいですね。
そこに新たな知見を組み込むことにより、患者様にとってより良い治療ができるようにしていきます。
患者様や治療を検討している方へメッセージをお願いします
まずは、ネットの情報によって混乱してしまう前に来院してほしいですね。
現代は様々な情報が溢れているため、何が正しくて正しくないかの判断がとても難しいのが現状です。
そうなった時には、専門家である医師の目と治療機器による客観的な材料で判断していくしかありません。
人それぞれに違いはあるものですから、確実に原因等を理解しましょう。
また、患者様にはなんでも話してほしいですね。
ちょっとでも気がかりなことや心配事、悩みがあれば教えてください。
患者様からの声とデータを用いて診断することで、より詳細に治療を組み立てることができます。
まずはお気軽に、話にくる感覚で大丈夫です。ご来院をお待ちしております。
