歯科ブログ
「禁煙」のススメ :)
おはようございます、八木歯科です。さて今回は『「禁煙」のススメ』です。
もちろん喫煙者の皆さんが、その有害性をうんざりするほどお聞きなのは承知していますので、それは省略させていただきます(笑
ただこれだけは覚えておいてください。タバコの煙の中には約4000種の化学物質が含まれており、その内200種は有害物質、しかも約70種は明らかな発がん性物質です。
かくいう私も一昨年からまだたった1年の禁煙者です(汗
その私が今、一番問題と思うのが「受動喫煙」によって家族や周囲の非喫煙者に知らない内に重大な害を及ぼしている事です。
目がしみて痛む。喉の痛みや咳。心拍数の異常増加。冷え性。
・長期的な影響
肺がん。副鼻腔がん。子宮頸がん。気管支喘息の悪化。脳卒中。心筋梗塞。動脈硬化。糖尿病。
・妊婦さんや新生児への影響
流産、早産。乳幼児突然死症候群。新生児の低体重化。新生児の肥満、糖尿病。
歯科で最近多いのが、お父さんの喫煙による「受動喫煙」で娘さんの歯茎が、歯肉メラニン色素沈着で黒くなった症例です。
治療後、おそらくお父さんは家族から非難ごうごうでしたでしょうね(汗
私は職場近くの呼吸器科専門の「本町林クリニッック」の林先生の指導で「チャンピックス」という薬剤を使った禁煙プログラムで、何の努力も我慢もなくすっぱり短期間で禁煙できました。
この「チャンピックス」という薬は比較的強い抗鬱剤で、「冬季性鬱病」だと自分を決め込んでる私には耐えられないほどの鬱状態となりました。私以外にも、この薬を二度と飲みたくないがために禁煙した、という方も多いと思います。が、マイナス面を補って余りある程に、その禁煙効果は絶大です!
左は呼気中一酸化炭素濃度の記録ですが、たった1週間で23ppmから3ppmになっています。3ppmは全くの正常基準値で、逆に20ppmを超えるとヘビースモーカーとされています。
法定の大気環境基準値の上限が10ppmですから23ppmは最悪の大気環境下に暮らしている事と同じです。北京でさえ4ppm前後ですからね(汗
私の少ない「禁煙」体験談です。まず禁煙のマイナス面は当初、仕事合間の休憩時間、それまでは一服、でしたが禁煙してからは何もすることも無く、ただボソッと座っているだけで、すごく寂しかった記憶があります(笑
禁煙のプラス面は何と言っても小遣いが多くなった事! 単純計算でも、1日キャスターマイルド1箱として、420円×365日=153300円ですが。コンビニでタバコを買うついでに、といったお金が想像以上に多く、帰宅時にポケット内の小銭を1本200000円入るペットボトルに貯めていくと、なんと年で3本以上になりました!、、、ま、ほとんど家族それぞれの旅行時に小遣いに持って行かれてしまいましたが(泣
以前、私の「ヘビ」のように執念深い性格をご紹介した時に、友人K君が自分の保身のためだけに友人を見捨てた話をしましたが、私たちにとってはそれは「友達を売る」と言い、最も軽蔑すべき事ですが、K君には彼なりの大義があったのかもしれません。同様に、喫煙もその人にとっては、ストレスが少しでも発散できリラックス出来る、などいろいろ理由付けがあるのかもしれませんが、それがその人個人の問題であれば何も言う事はありません。
しかし、「受動喫煙」によって非喫煙者にまで害が及ぶ事はいかがなものでしょうか?
自身の健康と、家族や周囲の人たちのことを今一度考えていただき、ぜひ禁煙にチャレンジしてください!